『恋は闇』第8話｜浩暉は本当に“黒”なのか？独占インタビューが揺らす真実

「あなたは、犯人ではないのですか？」

万琴がぶつけたその言葉に、浩暉は何を思い、何を語ったのか――。
『恋は闇』第8話では、ついに浩暉への“独占インタビュー”が実現。彼の口から語られた過去と想い、そして視聴者の間に渦巻く疑念。

彼は本当に無実なのか？ それとも、守りたい何かのために沈黙を選んでいるのか？

SNS炎上、放送局の混乱、再び動き出す殺人鬼…。
緊迫感が極限に達した本話の内容を、伏線と考察視点を交えながら丁寧に読み解きます。

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2025.05.29

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「あなたは、犯人ではないのですか？」
万琴の問いかけに、浩暉は何を語ったのか――。SNSは炎上、再び動き出す殺人鬼、揺れる“真実”。…

— SHINZOU_VOD (@SHINZOU_VOD) May 29, 2025

『恋は闇』第8話あらすじ｜インタビューがもたらした光と影

「あなたは、犯人ではないのですか？」
カメラの前で、万琴（岸井ゆきの）がそう問いかけた瞬間、空気が凍りついた。
それは視聴者が最も聞きたかった“問い”であり、浩暉（志尊淳）自身が避け続けてきた“真実”への扉だった。

第8話では、前話から引き継がれた独占インタビューの模様が中心となる。
浩暉が語るのは、母・久美子（紺野まひる）との関係、父・貫路（萩原聖人）との軋轢、そして自身への疑惑――。
そのすべてが「語られたくなかった過去」であると同時に、「万琴が知るべき今」へと繋がっていく。

しかし、この放送がもたらしたものは、“真実への理解”ではなく、“怒りと炎上”だった。

視聴者の目が変わる瞬間。「語ること」が裏目に出る恐怖

放送された直後から、SNSには怒涛のようにコメントが押し寄せる。
「こいつ、黒だろ」「母親殺したのもこいつなんじゃ？」
言葉が言葉を呼び、憶測が“事実”として独り歩きを始める。

万琴は信じていた。
「本人に語らせれば、誤解は晴れるはず」と。
だが現実は、“テレビ”というフィルターを通すことで、むしろ浩暉の危うさだけが強調されてしまったのだ。

このインタビューは、光にもなり得たし、影にもなり得た。
そして結果として、それは万琴自身の仕事と信頼を奪っていくことになる――。

SNSが炎上――万琴の正義は間違っていたのか？

「彼の口から真実を聞いてほしい」――
そう信じて放送した独占インタビューだった。
だが、万琴（岸井ゆきの）のその覚悟は、想像を超える炎上という代償を生むことになる。

番組放送直後、SNSは「こいつ、黒だ」「やっぱり浩暉は怪しい」といった投稿であふれかえった。
ほんの数分前まで“記者としての使命”を果たしていたはずの万琴が、今や加害の片棒を担いだと糾弾される側に立たされていたのだ。

誰かの“信じる”が、誰かの“不信”を生む構造

インタビューを受けた浩暉（志尊淳）は、語りたくないことまで語った。
それでも、“正直に話す姿”よりも、“目の泳ぎ”“語尾の揺れ”が人々の記憶に残る。

ネット社会においては、「信頼」よりも「疑念」のほうが拡散しやすい。
万琴が“記者としての信念”で挑んだ取材は、皮肉にも、視聴者の怒りと不安を呼び起こしてしまった。

そして結果、彼女はホルス特集班から外される。
報道の現場に立つことすら許されなくなったのだ。

――正義を貫いた代償はあまりにも重く、孤独だった。

浩暉は犯人なのか？病院での“黒い行動”が浮き彫りに

「設楽浩暉が犯人かもしれない」――
向葵（森田望智）と正聖（白洲迅）がたどり着いたのは、病院の防犯カメラに映る不穏な姿だった。

黒い帽子にメガネをかけ、何日も病院内をうろつく浩暉の姿。
しかもその行動は、まるで“Wi-Fiを使って何かを探っていた”ようにも見える。
さらに、被害者が選ばれたタイミングと、浩暉の出没タイミングが一致していたことも判明する。

これまで「偶然」とされていた行動が、“計画的な観察”であった可能性が濃厚になった瞬間だった。

浮上する“血液製剤の不正”とC型肝炎キャリア疑惑

さらに透子（小林涼子）から語られる、過去の“血液製剤の不正”。
浩暉が警備アルバイトをしていた頃、院内で製剤の数が合わない事件が相次いだという。
内部調査が始まると、彼は忽然と姿を消していた。

刑事がもらした“C型肝炎キャリア”の可能性。
そして、「自らの治療のために血液製剤を盗んでいたのでは？」という疑惑が、新たに浮かび上がる。

“誰かを守るため”という浩暉の行動理念が、“誰かを傷つける結果”に変わっていたとしたら――？
視聴者の信頼は大きく揺らぎ始めていた。

再び動き出す殺人鬼｜6月6日に何が起きるのか？

〈6月6日〉――
それは、ホルスの目殺人事件の犯行日パターンと一致する“ゾロ目の日”。
過去の被害者も、多くが“6”“11”“22”といった“数字”に因んで命を奪われていた。

そして今、「次の犯行が起こるとすれば、6月6日」という疑念が捜査線上に浮かび上がる。
物語の緊張は、ここで最高潮へと突き進む。
万琴は、取材のため現場に足を踏み入れるが――その先にあったのは、視聴者の予想を裏切る“衝撃の光景”だった。

“ホルス”は生きていたのか？それとも、別の模倣者か？

ホルスの目殺人事件は終わっていなかったのか。
それとも――犯人が変わった“第2幕”が始まっただけなのか。

これまで、被害者には奇妙な共通点があった。
いずれも特定の医療情報を持ち、なぜか病院に出入りしていた人物たち。
そして今回、現場で万琴が見たものとは、“それらを凌駕する異常な痕跡”だった可能性がある。

誰が、何のために、再び命を奪ったのか。
浩暉は、その場にいたのか。見ていたのか。加担していたのか――。

再び動き出した“殺人鬼の意志”に、物語は加速していく。

考察ポイントと伏線回収｜父・貫路と野田の“密約”は何を意味する？

物語の裏で静かに動いていた二人の男――設楽貫路（萩原聖人）と野田（田中哲司）。
その存在が、第8話でついに「表舞台」へと浮上してくる。

アパートの一室で向かい合うふたり。
野田は言う。「いつまで息子をかばうつもりだ？」
貫路は答える。「いつか借りは返します」。

それは、“浩暉を守るための密約”なのか。
あるいは、貫路自身が過去に犯した罪の代償を“息子に背負わせた”という懺悔なのか――。

父は真実を知っているのか、それとも“共犯”なのか？

貫路は長年家を離れ、浩暉とみくるを捨てたように見える存在だった。
だが、彼は事件の背後で何かを知っており、あるいは関与している可能性もある。

野田が彼に接触しているという事実が意味するのは、“報道の世界”と“設楽家の秘密”が深く結びついているということだ。

今後の展開で、この“父と報道マン”の関係性が、事件そのものの構造をひっくり返す鍵になるかもしれない。
視聴者にとって、貫路という男が“裏の黒幕”なのか、それとも“かつての被害者”なのかは、決して軽視できない伏線なのだ。

まとめ｜万琴はなぜ信じ続けるのか、「真実」とは何か

視聴者の中で、疑念は濃くなっている。
浩暉（志尊淳）は本当に“潔白”なのか――。

だがその疑念の渦の中で、ただ一人、彼を信じようとしているのが万琴（岸井ゆきの）だ。
それはジャーナリストとしての信条を超えて、「一人の人間として誰かの過去と痛みに向き合おうとする姿」にほかならない。

たとえ自分のキャリアを捨てても。
たとえ親友や職場に背を向けられても。
「私の目で見てきた浩暉を、私は信じる」という決意が、彼女の行動の根幹にある。

“真実”とは、暴くことではなく、寄り添うことかもしれない

連続殺人、家族の秘密、報道の圧力、SNSの暴力――
第8話はまさに、あらゆる“現代的な闇”が交差した回だった。

だが、視聴者に問いかけられているのは一つ。
「あなたは、誰を信じますか？」

万琴のように“寄り添う目”を持てるのか。
それとも、SNSのコメントのように“切り捨てる視点”しか持てないのか。

「恋は闇」は、サスペンスであると同時に、“人間を信じるとはどういうことか”を私たちに問い続ける作品だ。
物語は終盤へ。私たちもまた、それぞれの“真実”と向き合っている。

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2025.05.29