『真・侍伝 YAIBA』放送開始──高山みなみ続投×令和の映像美で甦る“サムライ魂”の真髄とは

かつて、少年たちが夢中で追いかけた“侍の物語”が、令和の空に再び舞い戻ってきた。
青山剛昌原作の『YAIBA』が、完全新作アニメ『真・侍伝 YAIBA』として、30年の時を経て再起動。

主人公・鉄刃を演じるのは、あの頃と変わらぬ声を響かせる高山みなみ。
制作を手がけるのはWIT STUDIO。そして、石見舞菜香や細谷佳正といった実力派キャストも集結。
令和仕様に進化したアクション、音楽、映像美──すべてが「今のYAIBA」を体現している。

この新たな“サムライアクション”が、なぜ今の時代に響くのか。
その理由を、物語の原点と最新の熱量から紐解いていく。

『真・侍伝 YAIBA』──再アニメ化に託された想い

時代が変わり、アニメのトレンドも進化する中で、あの“YAIBA”が令和の地に帰ってきました。

『名探偵コナン』でおなじみの青山剛昌が描いた異色の剣士物語『YAIBA』が、
約30年の時を超えて『真・侍伝 YAIBA』として再アニメ化されたのです。

懐かしさだけではない、今だからこそ届けたいメッセージ。
再び動き出した鉄刃の旅路には、
現代アニメに挑む制作陣の熱意が込められています。

原作『YAIBA』と1993年の旧アニメを振り返る

1988年から1993年まで『週刊少年サンデー』で連載された原作『YAIBA』は、
冒険・ギャグ・剣術バトルが融合した異色の少年漫画として人気を博しました。

1993年にはアニメ『剣勇伝説YAIBA』としてテレビ放送され、
主人公・鉄刃のひたむきな姿とギャグの応酬が、当時の子どもたちの心を掴みました。

声を担当したのは高山みなみ。
今作でも続投する彼女の存在こそ、YAIBAが多くの人の記憶に残る理由のひとつでしょう。

なぜ今、再アニメ化なのか？ 制作陣の言葉

青山剛昌作品の中でも“異端”とも言われる『YAIBA』。
その再アニメ化には、「今だからこそ届けたい熱量がある」という、
制作陣の熱い想いが込められています。

アニメーション制作を担当するのはWIT STUDIO。
『進撃の巨人』『王様ランキング』などで評価された表現力と演出力で、
YAIBAの世界を令和の視聴者に響くカタチへと進化させています。

「YAIBAのような真っ直ぐな作品が、今の時代にこそ必要だと思った」──
インタビューで語られたこの言葉こそが、再アニメ化の原動力です。

高山みなみ、鉄刃役で再び

『真・侍伝 YAIBA』の再アニメ化が発表された瞬間、最も大きな歓声が上がったのが「鉄刃＝高山みなみ続投」の報でした。

あのまっすぐで無鉄砲な少年剣士を、今も変わらぬ声で演じられるのは、彼女以外にいない。
そんなファンの信頼に、彼女は真っ向から応えたのです。

32年ぶりの鉄刃に、「あの頃の気持ちを思い出しながら、今の自分で挑みたい」と語った彼女の姿勢は、まさにプロフェッショナル。

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32年ぶりの続投に込めた覚悟と“原点回帰”

高山みなみにとって、鉄刃は“始まりのひとつ”であり、自分の中にずっと生き続けていたキャラクター。

声優人生の中で、コナンや魔女の宅急便のキキなど、数多くの少年少女を演じてきた彼女が、
再びYAIBAを選んだことは「声で原作への敬意を表す」という覚悟そのもの。

現場では、かつての演技を“そのままなぞる”のではなく、今の技術・感性を持って鉄刃を再構築しているといいます。

江戸川コナンとYAIBA、二つの少年を演じ続ける理由

高山みなみは、1996年から続く『名探偵コナン』で江戸川コナン役を長年務めており、「永遠の少年」としての象徴的存在となっています。

それに加え、YAIBAという別の“熱血少年”を演じるということは、二つの異なる「少年像」を同時に抱えることになります。

「コナンは内に秘めた鋭さ。YAIBAは感情を爆発させる炎のような存在」──
彼女自身が語るように、キャラクターの対比こそが演じる醍醐味でもあるのです。

高山みなみという“声の職人”が吹き込む息吹によって、令和のYAIBAは再び燃え上がります。

注目のキャストと新時代のキャラクターたち

『真・侍伝 YAIBA』では、高山みなみの続投に加え、新たな息吹を吹き込む若手・実力派声優たちにも注目が集まっています。

今作で物語の重要な軸を担うのが、峰さやかと鬼丸猛の存在。そして、それを演じるのは石見舞菜香と細谷佳正。

彼らの起用は、YAIBAという物語を“令和仕様”にアップデートする大きな鍵でもあるのです。

峰さやか役・石見舞菜香、等身大のヒロイン像

さやかは、YAIBAの良き理解者であり、ときに厳しく、ときに支えとなる存在。旧作では“守られるヒロイン”という側面が強かった彼女ですが、今作では自ら考え、動き、闘う等身大のヒロインへと進化しています。

石見舞菜香さんは、その繊細で透明感ある声色と、感情の機微を丁寧に表現する演技力で評価の高い若手声優。
「芯がありながらも不器用で、人を想う強さを持ったさやかを演じたい」と語る彼女のアプローチは、YAIBAとの対比でも際立ちます。

彼女の声から滲む「強さ」と「やさしさ」は、新たな世代のヒロイン像を象徴しているといえるでしょう。

鬼丸猛役・細谷佳正が語る“真のライバル像”

YAIBAの宿敵にして、作品世界を大きく動かす存在──それが鬼丸猛です。

演じる細谷佳正さんは、低音の響きと静かな激情を表現することに定評のある声優。
彼はこのキャラクターについて「ただの悪役ではなく、自分の信念を貫く“もうひとりの主人公”」と語っています。

その演技から伝わってくるのは、真剣勝負の重みと、迷いを抱えた青年の苦悩。
YAIBAとの関係は単なる対立ではなく、ぶつかり合いの中でこそ育つ“ライバル”としての奥深さを感じさせます。

細谷さんの演じる鬼丸は、令和の時代における「悪の哲学者」として、新たなファン層にも強く刺さる存在となるでしょう。

放送・配信スケジュール：どこで観られる？

『真・侍伝 YAIBA』の放送開始は、2025年4月5日（土）17:30から。
読売テレビ・日本テレビ系全国ネット（一部地域を除く）にて、毎週土曜の夕方を熱く彩ります。

この放送枠は、『名探偵コナン』（18:00〜）の直前という“青山剛昌アワー”としても注目されており、
原作者ファンにとっては見逃せないラインナップとなっています。

2025年春、令和のサムライが動き出す

また、テレビだけでなく、Netflix・ABEMAでは同日18:30より最速先行配信が実施中。

「リアタイできない…」という現代の忙しい視聴者も、好きな時間に好きな場所で視聴できる点は大きな魅力です。

さらに、Prime Video、dアニメストア、U-NEXTなど他の主要な動画配信サービスでも順次配信中。
視聴スタイルに合わせた柔軟なアクセスが可能になっています。

放送と配信の両輪で、より多くの人へ

制作陣はこの放送・配信体制について、「YAIBAを今の子どもたちにも届けたい」という思いから設計したと語っています。

放送と配信、リアルタイムとオンデマンド。
あらゆる層に届けるための工夫が凝らされており、まさに“誰でも観られるYAIBA”が実現されているのです。

主題歌「BLADE」とII MIX⊿DELTAの進化

物語の幕開けを告げる音楽は、作品の“顔”とも言える存在です。
『真・侍伝 YAIBA』では、主題歌「BLADE」がその大役を担います。

手がけるのは、高山みなみと永野椎菜による音楽ユニットの進化系、II MIX⊿DELTA。
かつてTWO-MIXとして時代を風靡した彼女たちが、令和のYAIBAのために新たなサウンドを響かせます。

高山みなみ×永野椎菜の魂が継がれる音

TWO-MIXの代表曲「JUST COMMUNICATION」や「TRUTH」など、90年代を代表するアニソンを数々生み出してきた二人。

今作では、その流れを汲みつつ、“侍”というテーマを現代の音に落とし込む挑戦が行われています。

「BLADE」は、過去の熱さと今の鋭さが交錯するような楽曲構成。
鋭いエレクトロビートの中に、切なさと誇りが感じられる一曲です。

“侍アニメ”にふさわしい疾走感と和の旋律

「BLADE」の最大の特徴は、デジタルと和の融合です。
和楽器のような音色がイントロで響き、そのまま疾走感あるサウンドへと突き進む展開は、まさにYAIBAの世界観にぴったり。

力強く、それでいて品格のある旋律が、鉄刃たちの闘いとシンクロし、視聴者の胸を熱くさせます。

映像と楽曲が一体となって織りなすオープニングは、「令和のアニソンの在り方」にも一石を投じる存在になるでしょう。

令和に生まれ変わったYAIBAの魅力とは

『真・侍伝 YAIBA』は、単なる“懐かしさ”を狙ったリメイクではありません。
それは、令和という時代の感性で再構築された、まったく新しい“サムライアニメ”なのです。

原作のエッセンスを受け継ぎながらも、現代の映像表現・音楽・キャラクター造形によって、
今の視聴者にも深く刺さる物語へと進化しています。

WIT STUDIOが描く新アクション＆映像演出

アニメーション制作を担うのは、数々のヒット作を手がけてきたWIT STUDIO。

今作では、斬撃のスピード感やエネルギーの爆発をダイナミックなカメラワークとエフェクトで表現。
一瞬一瞬の“剣の美学”が画面に宿っています。

また、色彩設計や背景美術にもこだわり、和風と近未来の融合という世界観を
ビジュアル面から支える演出力にも定評があります。

SNSでのファンの声「戻ってきてくれてありがとう」

放送開始と同時に、X（旧Twitter）やInstagramでは「#YAIBA復活」「#高山みなみ続投」といったハッシュタグがトレンド入り。

「子供の頃に観ていたアニメが、今の技術と声で帰ってきたことに泣いた」
「キャストも音楽も神がかってる！」
そんな声が続々と投稿され、共感と感動の輪が広がっています。

YAIBAという物語は、世代を超えて受け継がれ、“今を生きる人々の心にも届く力”を持ち続けているのです。