50歳、独身主義の弁護士が電撃婚──だが妻には秘密があった。『しあわせな結婚』は幸せの終点か、始まりか？【2025年夏ドラマ】

2025年7月スタートのテレビ朝日・木曜ドラマ『しあわせな結婚』は、脚本・大石静×主演・阿部サダヲという黄金タッグで送る完全オリジナル作。
50歳で独身主義の男が運命的に出会った女性と電撃結婚──だが、愛する妻には“決して知られてはならない秘密”があった。
本作は、結婚の意味と真実の愛を問う「マリッジ・サスペンス」。阿部サダヲが演じる弁護士・幸太郎と、松たか子演じるミステリアスな妻・ネルラの行方に注目です。

💐出演者解禁#阿部サダヲ 演じる #原田幸太郎 の
妻•#ネルラ 役が #松たか子 に決定💍✨

脚本家 #大石静 が描く
【ラブストーリー×#マリッジ・サスペンス】
令和のホームドラマに挑む‼️

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7月スタート！木曜よる9時#しあわせな結婚#わせ婚 pic.twitter.com/mwER65EsQj

— 「しあわせな結婚」2025年7月スタート！木曜よる９時【テレビ朝日公式】 (@wasekon_tvasahi) May 1, 2025

ドラマ『しあわせな結婚』とは？

2025年夏、テレビ朝日が満を持して送り出す新作ドラマ『しあわせな結婚』は、“マリッジ・サスペンス”という新たなジャンルに挑む完全オリジナル作品です。
主人公は、50年間独身主義を貫いてきた人気弁護士・原田幸太郎（演：阿部サダヲ）。ある日、病院で出会ったミステリアスな女性・鈴木ネルラ（演：松たか子）と電撃的に結婚するものの、その幸せの裏には、決して知ってはならない“秘密”が隠されていました──。

本作は、「結婚とはなにか？」「愛し抜くとはどういうことか？」という普遍的なテーマを、サスペンス要素を織り交ぜながら描いていきます。幸福という名の契約が、疑念に蝕まれていく…。その過程を、視聴者自身が体験していくような感覚に陥るはずです。

原作なしの完全オリジナル。脚本は大石静

このドラマの最大の魅力のひとつが、原作なし、脚本家・大石静による完全オリジナルストーリーであること。
『光る君へ』『大恋愛』『セカンドバージン』といった名作群を世に送り出してきた大石氏が本作で描くのは、「秘密と共に生きる夫婦のリアル」です。

“誰かを愛する”という感情の裏側にある「迷い」「疑い」「不安」…。
そうした“人間の弱さ”を繊細かつ大胆に描くことで、ただの恋愛ドラマにとどまらない深みを与えています。
本作を通して、大石静は私たちにこう問いかけているのです──「あなたは、大切な人のすべてを知っても、愛し続ける覚悟がありますか？」

主演・阿部サダヲが演じる独身主義の人気弁護士

阿部サダヲが演じるのは、法廷とテレビを股にかける“超売れっ子弁護士”・原田幸太郎。
センセーショナルな事件で無罪を勝ち取り、テレビ番組でも鋭いコメントを放つ──そんな“世間の寵児”が、実は徹底した独身主義者だったというギャップに、まず心をつかまれます。

天涯孤独で家族を持つことに意味を見出せず、「自分は誰とも結婚しない」と決めて生きてきた幸太郎。仕事のパフォーマンスを最優先に考え、恋愛にも深入りせず、「ひとりで生きることこそが誠実」と信じて疑わなかった彼の人生は、ある“異変”をきっかけに一変します。

病に倒れ、ICUで孤独と向き合ったとき──。
「誰かに看取られたい」「誰かと共にいたい」──そんな人間的な本音が、彼の内側から静かに溢れ出す瞬間。それは、強がりで守ってきた“独身主義”という鎧が、崩れ落ちる音でもありました。

阿部サダヲの演技は、その「理性が崩れる瞬間のリアリティ」を細やかに、そして切実に描き出します。独身を貫いた男が人生で初めて「誰かを選ぶ」──その決断の重さが、視聴者の心を深くえぐります。

物語の鍵を握る“妻の秘密”とは？

ミステリアスな妻・鈴木ネルラの正体

幸太郎が心を奪われたのは、笑顔を見せず、感情も語らない、謎多き女性──鈴木ネルラ。
病院のエレベーターで偶然出会い、無言で紙袋を渡されただけの“摩訶不思議な邂逅”が、なぜか深く心に残る。

やがて再会したネルラに「うち、行きませんか？」と誘われたとき、彼は運命を感じて結婚を即決するが、その選択こそが“謎への入り口”だった。

彼女はいったい何者なのか？
経歴、家族関係、過去──どれも表面的には整っているのに、どこか嘘くさい。
ネルラという存在自体が、“意図的に作られた人物像”のようにも感じられてくる。

結婚生活の中で次第に見えてくる違和感

新婚生活が始まっても、ネルラは一貫して“無表情”を崩さず、笑わない。
「感情を表に出すのが苦手」と言う彼女に対して、最初は“個性”と受け止めていた幸太郎も、次第にその沈黙の奥に「何かを隠している」確信を持ち始めます。

とくに不穏なのは、家族全員が同じマンションに住み、週1で全員集合するという異様な密着ぶり。
しかも誰もが優しすぎるほど優しく、親切すぎるほど親切──それが逆に、“作られた優しさ”のように感じられるのです。

日々の中で小さなズレや言動の矛盾が積み重なり、幸太郎は「この家には、自分の知らないルールが存在している」ことに気づく。
その中心にいるのが、他でもない──妻・鈴木ネルラ。

“秘密”とは何か？ そして、なぜそれを隠し続けるのか？
次回以降、徐々に明らかになっていくその真実が、夫婦の信頼を根底から揺るがしていきます。

『しあわせな結婚』の注目キャストと相関図

ヒロイン・松たか子が魅せる“静かな狂気”

原田幸太郎の妻・鈴木ネルラを演じるのは、実力派女優・松たか子。
かつてないミステリアスなキャラクター像をまとい、笑わず・語らず・感情をほとんど見せないという難役に挑んでいます。

その「静かな狂気」が視聴者の心をざわつかせると同時に、
なぜ彼女は秘密を抱え続けるのか？
なぜ幸太郎に惹かれたのか？
という疑念と関心を高めていきます。

演技の抑制が効いているからこそ、ふとした視線や沈黙に、尋常でない過去と覚悟が滲む。
松たか子だからこそ成立する“陰を背負った女性像”に、ドラマのリアリティが深まります。

弟・板垣李光人ら鈴木家の謎めいた面々

ネルラの弟・鈴木レオを演じるのは、若手注目株の俳優・板垣李光人。
彼が演じるのは、アイドル衣装も手がける才能あるデザイナーでありながら、どこか社会性から浮いて見える存在。

実は大学を休学中で、マンション内で父・叔父・姉（ネルラ）と共に暮らすという特異な家庭環境も、謎を深める要因。
「この家族は何かを守っている」という幸太郎の直感が、視聴者にも徐々に伝わってきます。

そして、ネルラの父や叔父もまた、善人の皮をかぶった“不自然な優しさ”を発しており、
まるで脚本のセリフを話しているかのような“作られた人間関係”が、視聴者に違和感を残します。

幸太郎は何に巻き込まれていくのか？
キャストそれぞれが放つ“何かを隠している演技”が、マリッジ・サスペンスの張り詰めた空気を見事に構築しています。

スタッフ陣も超豪華！脚本×演出の最強布陣

大石静×黒崎博が描く“夫婦のリアルと嘘”

本作の脚本を手がけるのは、名作を数多く世に送り出してきた脚本家・大石静。
「結婚とは何か？ 夫婦の愛とは何か？」というテーマに真正面から向き合い、
視聴者にも“自分自身の結婚観”を問い直させるような、深く鋭いドラマを紡ぎます。

対する演出は、大河ドラマやNetflix作品で国際的評価を得る映像作家・黒崎博。
会話の間（ま）や表情の動き、沈黙の空気までもが物語る演出手法で、
夫婦間に潜む目に見えない違和感やすれ違いを丁寧にすくい取ります。

この二人のタッグは、単なるホームドラマでも、ラブストーリーでもない、
“心理劇としての結婚”を描く上で、まさに最強布陣といえるでしょう。

『光る君へ』『セカンドバージン』の遺伝子がここに

脚本・大石静が直近で手がけたNHK大河ドラマ『光る君へ』は、放送終了後も“光君ロス”を生むほどの熱狂を巻き起こしました。
その繊細な心理描写と、時代を超えた普遍的テーマの捉え方は、本作『しあわせな結婚』にも色濃く反映されています。

一方、演出・黒崎博が脚本家・大石と組んだ前作が、2010年の『セカンドバージン』。
禁断の愛を描いた同作は、静かな演出と濃密なセリフの応酬で社会現象にまでなりました。

今回のドラマでも、「日常にひそむ嘘」や「信じたいという愛情」を、
視覚・聴覚の両面から訴えかける演出と脚本が融合。
まさに『光る君へ』と『セカンドバージン』の遺伝子を受け継ぐ現代のマリッジ・サスペンスが誕生する瞬間です。

『しあわせな結婚』は“本当に幸せな結婚”なのか？

サスペンスとしての緊張感と、心の深層に迫るドラマ性

タイトルは『しあわせな結婚』。だが、物語が進むにつれ、その言葉の意味は静かに、そして確実に揺らいでいきます。
阿部サダヲ演じる主人公・原田幸太郎は、50年貫いた独身主義を捨て、愛する女性と人生を共にする道を選びました。
しかし彼の“幸せ”は、妻の持つ“大きな秘密”によってサスペンスの渦に巻き込まれていきます。

幸せそうな日常の裏側に潜む違和感――
それは小さな表情、言葉の抑揚、視線の先…そういった演出のディテールで丁寧に描かれ、
視聴者にじわじわとした緊張感を与えていく。
単なる“謎解き”ではなく、人の心の奥底に踏み込むドラマ性こそが、本作最大の見どころです。

視聴者が自分自身に問われる、愛と信頼のリアル

このドラマを見終えたあと、視聴者は誰しもが「自分ならどうするだろう？」と自問せずにはいられません。
もしパートナーが秘密を抱えていたら？
その事実を知ってもなお、変わらず愛し続けられるのか――。

脚本家・大石静が織りなすセリフの数々は、
登場人物たちの心の声であると同時に、視聴者一人ひとりへの“問いかけ”でもあります。

『しあわせな結婚』は、誰かの物語でありながら、私たち自身の物語でもある。
愛、信頼、孤独、そして許し。
あなたにとって、しあわせな結婚とは何ですか？
この問いに対する答えを探すために、物語を追いかけることになるのです。

まとめ：この夏、“夫婦”の意味をもう一度見つめ直す

『しあわせな結婚』は、ただのサスペンスドラマではありません。愛と秘密、そして選択の物語を通して、結婚という制度や「夫婦」という関係の本質に迫っていきます。

「しあわせな結婚」とは何か？
表面上の幸せではなく、互いの過去・本音・傷まで引き受けられるかどうか――。
このドラマは、そんな問いを視聴者の心に静かに、でも確かに投げかけてきます。

キャスト、脚本、演出すべてにおいて“本気”で作られた物語。
この夏、自分自身の中にある「しあわせ」の輪郭を探すために、
ぜひ『しあわせな結婚』を観てみてください。
きっと、あなたの心にも何かが残るはずです。