追う者の目は、いつだって何かを失った者のようだった── それは犯人か、それとも、もう戻らない「何か」か。
2025年夏、テレビ朝日の伝統枠・水曜21時に新たな風が吹きます。 タイトルは『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』。 主演は相葉雅紀。嵐として、そして役者として、多くの人の記憶に残り続ける彼が今回挑むのは、“感情を見せないキャリア官僚”という、静かで異色な刑事像。
共演は大森南朋、松下奈緒。 脚本は『HERO』『龍馬伝』の福田靖。 原作のない完全オリジナルで、「現代警察のリアル」と「人間の業」に迫る社会派刑事ドラマです。
この記事では、そんな『大追跡』のあらすじ、見どころ、キャスト解説、さらに注目の“SSBC”という実在組織の役割まで、静かに深く掘り下げていきます。
これは“事件を解決する物語”ではなく、“事件に向き合う人々の物語”かもしれません。
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』とは?|新たな刑事ドラマが生まれた理由
■情報解禁■
\✨超豪華トリプル主演✨/#大森南朋×#相葉雅紀×#松下奈緒
水曜よる9時に10年ぶりの《新作》誕生!
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』
7月9日スタート!テレビ朝日・刑事ドラマシリーズの
新たな伝説が始まる…!📺毎週水曜よる9:00~#大追跡@daitsuiseki2507 pic.twitter.com/nSDjg4Q7W2
— テレビ朝日宣伝部 (@tv_asahi_PR) June 1, 2025
かつて「水曜9時」といえば、テレビの前で家族が静かに息をのむ時間だった──。
それは『相棒』『刑事7人』『特捜9』と、幾度となく傑作刑事ドラマを生んできたテレビ朝日の名門ドラマ枠。
そして2025年、その伝統に新たな挑戦を仕掛ける作品が誕生します。
タイトルは『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』。
主演を務めるのは、嵐の相葉雅紀。
共演に、大森南朋、松下奈緒という実力派を迎え、
脚本は『HERO』『DOCTORS』などで知られるヒットメーカー・福田靖が手がけます。
原作なしの完全オリジナル──だからこそ、今この時代に届けたい“人と警察”のあり方が、
濃密な人間ドラマとして描かれることに期待が集まっています。
10年ぶりに誕生したテレビ朝日・水曜9時の新作
テレビ朝日の水曜21時枠は、長年にわたり「刑事ドラマの聖域」とされてきました。
その象徴とも言えるのが、2002年に始まった『相棒』。
そして、2015年からスタートした『刑事7人』は、9年間にわたり人間味あふれる捜査チームの絆を描いてきました。
しかし、2024年の春──『刑事7人』が一区切りを迎え、枠は一時的な“静寂”に。
その空白に、満を持して投入されるのが『大追跡』です。
10年ぶりの“新シリーズ”。
それは、「変化を恐れないこと」へのテレビ朝日からの答えでもあります。
「刑事7人」以来の完全新シリーズ
『大追跡』は、2015年に放送を開始した『刑事7人』以来の完全新作刑事シリーズです。
前作では「過去と向き合う刑事たちの静かな葛藤」が描かれましたが、
今作では“未来に踏み出す警察組織の変化”がテーマの一つとして浮かび上がります。
この10年で、警察を取り巻く環境も大きく変わりました。
AI、防犯カメラ、SNS、スマホの位置情報…。
犯罪の手口が進化する一方で、人間の感情や家族、信頼の断絶は、今もなお事件の背景に潜んでいます。
そうした現代のリアルを映し出すには、これまでの捜査ドラマとは異なる“切り口”が必要でした。
だからこそ今、「SSBC」という新たな舞台が求められたのです。
“分析捜査の最前線”【SSBC】という舞台設定
舞台となるのは、警視庁の実在部署であるSSBC=捜査支援分析センター。
2009年に新設されたこの部署は、防犯カメラ映像の解析や、
通信アプリ・スマホの解析、プロファイリングを担当する、いわば“デジタル時代の捜査官”たちの本拠地です。
本作では、そのSSBCの中でも、凶悪犯罪に特化した「SSBC強行犯係」を新たに創設。
殺人、放火、強盗といった重大事件に挑む異色のチームの姿を描きます。
分析だけでは終わらない。
支援だけでは物足りない。
そんな思いを抱えた刑事たちが、“現場に出る理由”を探していく──それが、『大追跡』の本質なのかもしれません。
あらすじ|刑事たちの“追跡”は、何を照らすのか
犯人を追うということは、時に“自分自身”を追い詰めることでもある──。
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』は、デジタル分析とアナログな信念の交差点で揺れ動く人々の物語です。
舞台は、警視庁内にあるSSBC(捜査支援分析センター)。
その中でも、新設された“強行犯係”は、殺人・強盗・放火など凶悪事件を専門に支援する少数精鋭の部署。
そこへ、まったく異なる背景を持つ3人が集うところから、物語は静かに動き出します。
名波凛太郎――キャリア組が挑む現場のリアル
名波凛太郎(相葉雅紀)は、外資系証券会社から警察官僚へと転身した異色の経歴の持ち主。
しかも伯父は現・内閣官房長官という、いわば“エリート中のエリート”。
警察庁の中途採用試験を突破し、研修後に警視庁へ出向。
初の現場配属先が、SSBC強行犯係でした。
デジタル解析に感銘を受け、分析の先に“人間の動機”を見ようとする名波。
しかしその冷静さは、時に周囲との軋轢を生み、
また、どこかで「人を疑う訓練ばかりしてきた自分」への迷いを抱えているようにも見えます。
優秀だが、どこか人間らしくない。
けれど、名波が見る“犯罪の構造”は、いつも本質を突いていた。
伊垣修二――誇りを捨てきれない元捜査一課刑事
SSBC強行犯係で“機動分析”を担うのが、伊垣修二(大森南朋)。
かつては捜査一課のベテラン刑事でしたが、3年前に“ある問題”を起こし、現在の部署へ異動となった人物です。
彼は、現場主義と人情捜査を信じる昭和の刑事気質の持ち主。
捜査支援という“裏方”仕事に違和感を抱きつつも、
任された以上、現場のために全力を尽くす姿は、不器用な誠実さに満ちています。
そして彼は、名波の教育係に任命されます。
まったく異なる価値観を持つ2人。
冷静すぎる新人と、感情が先走るベテラン――その噛み合わなさが、やがて絶妙なバディ感を生んでいきます。
青柳遥――“かつて夫婦だった2人”と1人の娘
そして物語に複雑な感情の交錯をもたらすのが、捜査一課主任・青柳遥(松下奈緒)。
実は、伊垣修二の元妻であり、現在は13歳の娘と2人暮らし。
遥は、冷静沈着かつリーダーシップに長けた女性刑事として部下たちからも信頼を集めています。
しかし、伊垣との過去、そして名波という“異物”の登場により、
彼女の中の抑えてきた感情が、少しずつ揺れ始めていきます。
仕事の現場で再会する“元夫婦”──その距離感には、かつての愛情も、怒りも、未練も、混在している。
遥というキャラクターを通して、「女性刑事のリアル」も丁寧に描かれていきます。
チームではない、でも共にある――SSBC強行犯係の日々
名波、伊垣、遥。
異なる過去と立場を持つ3人が、同じ事件を前に向き合うとき、
そこにあるのは、チームという言葉ではくくれない、不器用な“共鳴”です。
それぞれが“追っているもの”は違うかもしれない。
でも、そこに人が苦しんでいる限り、彼らは動き出す。
『大追跡』の物語は、犯人逮捕で終わるのではなく、「人の心にたどり着くまで」を描く作品なのです。
見どころ①|“嵐・相葉雅紀”が挑む異色の警察官役
彼はいつも、優しさの象徴のような存在だった。
『相葉マナブ』や数々のバラエティで見せてきた温かな笑顔、
『僕とシッポと神楽坂』では動物と心通わせる獣医役を演じ、
“癒し系”としてのポジションを確立してきた相葉雅紀。
そんな彼が、本作で挑むのは――人の心に踏み込まない、無機質なキャリア警察官。
それは相葉雅紀という俳優の“優しさを封じる”、新たな挑戦でもあります。
「何を考えているかわからない」。
そう言われる役を演じることは、これまでとは真逆の演技を要求される。
相葉雅紀のキャリア初、“頭脳型×冷静”な刑事役
名波凛太郎というキャラクターは、異質です。
外資系証券会社を経て、国家公務員中途採用試験を突破し警察官僚となった、「理屈で人を動かす男」。
現場を知らない。けれど、数字には強い。
情に流されない。けれど、観察眼は鋭い。
――この「合理主義のかたまり」のような人物に、相葉雅紀が魂を吹き込む。
そのギャップこそが、本作最大の“違和感”であり“魅力”となっています。
バディ役・大森南朋との“静かな熱”に注目
名波とバディを組むのは、かつての捜査一課刑事・伊垣修二(大森南朋)。
昭和気質の熱血刑事と、現代的な冷静キャリア。
その“まるで噛み合わない”組み合わせが、次第に生むのは、不協和音から始まるハーモニーです。
大森南朋の芝居は、「間」で語る俳優。
一方、相葉雅紀の演技は、“空気”で人を包む。
その相反するエネルギーが交わる瞬間、「刑事ドラマ」にしか生まれない静かな化学反応が生まれます。
バディとは、信じることではなく、信じる可能性を諦めないことかもしれない。
視聴者の“スカッと”に頼らない、“考えさせる刑事ドラマ”
『大追跡』が既存の刑事ドラマと一線を画す点は、
“感情的カタルシス”よりも、“心理的余韻”を大切にしているところにあります。
事件が解決しても、遺族の心は癒えない。
犯人が捕まっても、何かが失われたまま。
――名波たちが向き合うのは、「結果」よりも「過程」のドラマなのです。
そしてその中で、相葉雅紀演じる名波が、ほんのわずかに感情を見せる瞬間が訪れたとき、
それはきっと、画面越しの私たちにも、何かを取り戻させてくれるような時間になるでしょう。
見どころ②|福田靖の脚本が描く、心に残る群像劇
“人は、なぜ正義に迷うのか”。
その問いに、真正面から向き合ってきた脚本家がいる――福田靖。
『HERO』『龍馬伝』『DOCTORS』など、20年以上にわたり時代を超える名作を生み出してきた名匠です。
『大追跡』は、そんな福田氏が構想2年・全話書き下ろしで挑む、渾身のオリジナル刑事ドラマ。
“追う者”と“追われる者”という構図の裏側にある、「人が人をどう見るか」を描いた群像劇です。
『HERO』『DOCTORS』脚本家が挑む“警察組織の内側”
これまで福田靖は、検察庁・医療現場・幕末政局など、“制度の中に生きる人間”を多角的に描いてきました。
本作でもまた、SSBCという公的機関のリアルを、組織の論理と個人の倫理のせめぎ合いとして描いていきます。
たとえば、名波が所属する“キャリア組”と、伊垣のような“現場出身者”との摩擦。
青柳遥のように、女性であるがゆえに抱える役職者としての葛藤。
福田脚本の真骨頂は、そうした小さな軋轢の“声なき叫び”を丁寧にすくい取るところにあります。
正しさの中にある、苦しさ。
それこそが、人間が人間である証なのだ。
SSBCという実在組織のモデルと現実との接点
ドラマの舞台「SSBC(捜査支援分析センター)」は、2009年に実在の組織として発足。
近年では、特殊詐欺・広域強盗事件の解析においても重要な役割を果たしており、
分析・解析・デジタル捜査の最前線ともいえる存在です。
本作ではその中でも、「SSBC強行犯係」という“仮想の新設部署”を舞台に設定。
実在の制度を元にしながら、「制度の外側にある感情」を描く手法が用いられています。
社会と人間性のはざまを描く“追跡ドラマ”として
『大追跡』が秀逸なのは、単なる刑事ドラマの「事件のスピード感」に終始せず、
そこに関わる人々の「過去・信念・選択」にまで踏み込んで描いている点にあります。
名波は、なぜエリートの道から現場に降りたのか。
伊垣は、なぜ事件に取り憑かれるのか。
遥は、なぜ今も伊垣と目を合わせないのか。
――そうしたキャラクターの背中に、脚本が“物語”を置いていくのです。
犯人を追う物語ではない。
「人が、人を信じ直すまでの物語」なのだ。
キャスト紹介|トリプル主演の関係性と背景
キャストが語る言葉には、まだ語られていない“物語の温度”がにじむことがある。
『大追跡』のトリプル主演──相葉雅紀、大森南朋、松下奈緒の3人が揃った時、
そこには、不思議な“過去のつながり”のような空気が漂っていた。
共演は初めて。けれど、どこか懐かしい。
それは、キャラクター同士の関係性にも、そのまま重なっていく。
相葉雅紀(名波凛太郎)|表と裏を持つ“異色の刑事”
名波凛太郎は、キャリア組として警察庁から出向してきた“異端の存在”。
外資系証券会社というビジネスの世界から、デジタル捜査の現場へ。
その視線は常に冷静で、目的に対しては非情とも取れる判断を下すことも。
相葉雅紀は、自身の役について「いい意味でチームをかき乱す存在」と語っている。
感情を抑え、理屈で人と接する名波の在り方は、これまでの“優しい相葉像”とは真逆。
だが、その中に時折垣間見える“揺らぎ”こそが、この役の一番の見どころなのだ。
優しさとは、時に距離を取ることでもある。
名波は、それを誰よりも知っている男かもしれない。
大森南朋(伊垣修二)|現場を離れきれぬ昭和刑事
伊垣修二は、元捜査一課の刑事。
過去の“ある事件”をきっかけにSSBC強行犯係へ異動となり、今は現場のデータ分析を担当している。
大森南朋が演じる伊垣は、「犯人を自分の手で捕まえたい」と願う昭和気質の刑事。
名波という“計算で動く若者”に、最初は苛立ちを覚えるが、
やがてその冷静さの奥にある“何か”に気づき始める。
「もう3〜4年一緒にやってるみたいな空気」と語る大森の言葉が、ドラマの中の時間とシンクロしている。
伊垣という男の過去と、彼が今も信じている“正義”は、静かに私たちの心に染みていく。
松下奈緒(青柳遥)|冷静さと情熱を併せ持つ女性主任
警視庁捜査一課の主任・青柳遥。
名波と伊垣、ふたりの男たちを仕事上で束ねる立場であり、伊垣の元妻でもある──。
その複雑な関係性を、松下奈緒がしなやかに、力強く演じる。
遥という役柄は、“さっぱりしていて熱く、正義感が強い”女性。
だが、それだけではない。
時に厳しく、時に孤独に、「誰かを守りたい」という思いで動いていることが、セリフの端々に滲んでいる。
松下奈緒は、「女性刑事ならではの視点を、視聴者の共感につなげたい」と語っている。
確かに遥の姿には、強さと脆さの両方が見え隠れする。
それが、観る者の心に静かに触れる。
怒っているのは、信じていた証。
突き放すのは、まだどこかで期待しているから。
元夫婦の関係性に秘められた“再生”の気配
名波・伊垣・遥。
この3人は、ただの“刑事”ではない。
それぞれの“過去”と“未練”が、事件とともに少しずつ表に現れていく。
とくに、伊垣と遥の“元夫婦”という設定は、ドラマに絶妙な感情の温度差をもたらす。
かつては家族だった。
今は“仕事”として再会している。
だけど、ほんの一瞬、視線が交わったとき――何かが揺れる。
それは、捜査よりも難しい。
でも、そこに人間のドラマがある。
『大追跡』が描くのは、“職務”と“個人”の境界線を生きる人たちの物語なのです。
SSBCとは?|現代の捜査を支える“縁の下のプロ集団”
“犯人を追う”と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは――
聞き込み、張り込み、尾行といった昭和的な刑事の姿かもしれません。
しかし現代の捜査において、最も重要なのは、「情報」。
その情報を扱い、犯人の行動をデータから追跡する存在が、SSBC(捜査支援分析センター)です。
SSBCの成り立ちと警視庁内の位置づけ
SSBCは、防犯カメラ映像の収集・解析、通話・GPSデータの分析、
さらには被疑者の心理プロファイル作成など、高度な情報処理能力を活かして事件解決を支援する部署です。
刑事部の中でも、現場捜査を直接担うわけではなく、
あくまで各捜査本部や一課に対して「的確な情報を提供する」ことが任務。
つまり、犯人に直接接触することは少ないが、その逮捕の精度とスピードを大きく左右するプロフェッショナルなのです。
本作『大追跡』では、このSSBCに「強行犯係」という架空のチームが新設され、
現実の枠組みにフィクションの余白を重ねることで、ドラマとしての人間描写を可能にしています。
見えない場所で、支えている人たちがいる。
それが、事件を動かしている。
現実にもある?スマホ解析・防犯カメラ分析の舞台裏
SSBCが実際に注目されたのは、近年発生した広域強盗事件での功績。
特に、通信アプリ(例:TelegramやSignal)を通じた指示役の解析に成功し、
犯行グループの実態を突き止めたことで、“情報戦の最前線”として大きく評価されました。
たとえば、都内で発生した連続強盗事件では、犯人の足取りを追うために、
数百台の防犯カメラ映像を時系列で統合・分析</strong。
また、押収されたスマートフォンから暗号化通信アプリを復号・解析</strongし、組織的関与を裏付けました。
このように、SSBCは“サイバー捜査”とは違い、実際の事件捜査と直結する存在。
本作は、この「情報で事件を動かす人々」の姿をドラマとして初めて正面から描いています。
情報に触れる者は、いつも誰かの命に触れている。
その重さを、彼らは背負っている。
“嵐祭”の夏|相葉雅紀・櫻井翔・松本潤の9時ドラマ競演
2025年の夏、テレビのゴールデンタイムは、静かに“嵐”に包まれる。
水曜・土曜・日曜の夜9時――
そこには、嵐の3人がそれぞれ主演を務める連続ドラマが並んでいます。
かつて、5人で嵐だった彼ら。
今は、それぞれの場所で、それぞれの物語を生きている。
でも、この7月期、まるで何かが重なるように、彼らの「個の道」がテレビの同じ時間帯に交わるのです。
3人が主演を務める2025夏ドラマの意義
この“偶然”は、もしかすると何かの「予告編」かもしれません。
嵐は2021年よりグループ活動を休止中ですが、
2025年春にはコンサートツアーをもっての“正式な活動終了”が発表されています。
だからこそ、この夏は「それぞれのラストシーズン」なのかもしれません。
役者として、表現者として、一人ひとりがどこまで歩いてきたのか。
その歩みを刻むように、彼らは3本の物語を届けようとしています。
嵐が生まれたのは、1999年。
あれから25年。
いま、それぞれの“嵐の向こう側”を描く物語が、始まろうとしている。
それぞれの役柄と挑戦、嵐が刻む“個人の道”
相葉雅紀は、『大追跡』で理屈と論理で動く警察官を演じる。
笑顔よりも沈黙を、優しさよりも冷静さを求められる挑戦は、
彼の俳優としての表現域を確実に広げる一歩となるでしょう。
櫻井翔は、『占拠シリーズ』第3弾で、正義感と怒りの火花を散らす刑事・武藤三郎役に再び挑みます。
デビュー当初から“知性と情熱”の象徴として歩んできた彼にとって、シリーズ完結編となる可能性も秘めた作品です。
松本潤は、『19番目のカルテ』で総合診療医という難役に臨みます。
NHK大河『どうする家康』以来のドラマ出演であり、初めての“命を預かる仕事”。
患者一人ひとりの背景と向き合う総合診療医は、彼が持つ観察力と感性にぴったり重なる役です。
この夏、ドラマを観ることは、物語を楽しむだけでなく、
“嵐”という存在の軌跡を目撃することでもあるのです。
嵐は、止まっているわけではなかった。
それぞれが、それぞれの場所で、風を吹かせていた。
まとめ|『大追跡』が届ける“静かな熱”と“心を揺さぶる余白”
刑事ドラマには、「熱い正義」がよく似合う。
だが『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』が描こうとしているのは、
そんな激しさではなく、“静かな熱”です。
冷静なキャリア官僚・名波。
情に厚い現場刑事・伊垣。
強くあろうとする女性主任・遥。
そして彼らを取り巻く、さまざまな捜査官たち──
誰もが迷いながら、それでも誰かのために動こうとする姿が、
この作品の真の“追跡”なのかもしれません。
犯人だけを追っているわけではない。
彼らが追っているのは、「人を信じる理由」そのものなのだ。
このドラマには、派手な爆破も、派手な撃ち合いもないかもしれない。
でも、言葉の端に、表情の奥に、心の揺れがある。
その“余白”を受け取る準備ができている人には、深く刺さる物語となるでしょう。
相葉雅紀が演じる“異色の刑事”名波は、まだ感情を持て余している。
大森南朋が演じる伊垣は、過去に囚われながらも誰かを救いたいと願っている。
松下奈緒が演じる遥は、信念と揺らぎのあいだで、懸命に前を向こうとしている。
その姿を見届けたとき、
観る者の心にも、そっとひとつの“問い”が生まれるはずです。
観たあと、少しだけ「人を信じたくなる」物語
『大追跡』は、事件解決の爽快さよりも、
人の心に寄り添おうとする営みに重きを置いた作品です。
終わったあと、画面が暗転しても、
その余韻はきっと残ります。
強さではなく、弱さに手を伸ばすことができる人間たちの物語として。
刑事ドラマの“王道”を壊さず、“今”に照らし合わせる一作
福田靖が描く世界には、いつも「問い」があります。
それは、正義とは何か。組織とは何か。人の強さとは何か。
本作『大追跡』にも、その“問いかけ”が息づいています。
刑事ドラマという王道のジャンルの中で、「言葉にならない感情」に焦点を当てたこの作品は、
まさに令和の時代にこそ求められる“静かなる再生の物語”です。
誰かを救いたいと思う気持ちは、
たとえ届かなくても、きっと誰かの中で灯になる。
そんな小さな灯を、2025年夏の水曜9時に――
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』が、そっと灯してくれるはずです。
この記事のまとめ
- 『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』はテレ朝水曜9時の新刑事ドラマ
- 主演は嵐・相葉雅紀、大森南朋、松下奈緒の豪華トリプル
- 舞台は実在するSSBC(捜査支援分析センター)
- 脚本は『HERO』の福田靖による完全オリジナル
- “異色のキャリア官僚”を相葉雅紀が熱演
- 人間模様と情報捜査が交差する“静かな熱”の物語
- 伊垣×名波のバディ関係、元夫婦の複雑な距離感も注目
- SSBCのリアルな捜査手法と現代的テーマが融合
- 2025年夏は“嵐祭”として3人が9時枠で同時主演
- 事件の裏にある“人を信じる理由”に迫る作品
📖 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』という新たな刑事ドラマの魅力が、少しでも伝わっていたら嬉しいです。
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#大追跡 #相葉雅紀 #刑事ドラマ #嵐祭
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